ご挨拶

近代から現在に至るまで、現代医学が目覚ましい技術的発展を遂げる中、私たちはその恩恵に大きく与ってきたと言えるでしょう。しかし、そのような中にいながらも、本当の健康とは何だろう?本当に治るとはどういうことだろう?という疑問を抱く人も少なくはないのではないでしょうか。

 

ずっと薬を飲み続けなければいけない・・・もとの症状は改善したけど、副作用で苦しんでいる・・・。特に慢性疾患に対しては、残念ながら、そのほとんどが対症療法にならざるを得ないという限界があるのが現代医学の現状です。また、現代医学は病気は診るが人を診ない、と言われて、すでに久しく経ちます。高度に専門化されているがゆえの、弊害の1つと言えるでしょう。

 

そのような状況を何とか打開しようとして、多くの医師がそれぞれの考え、やり方で工夫をしてきた結果が、現代医学とさまざまな代替医療が交錯し合う、現在の複雑な医療事情ではないかと思われます。

 

心身一体としての患者さんの全体を捉え、その全体に対してアプローチをし、できる限り根本的に病気を治そうとする・・・そのような医療として約200年前に創始されたホメオパシー。その成果は、現在まで着実に患者さんの信頼を得てきたと言えるでしょう。しかし一方では、現代社会の中でホメオパシーが正しく認知され、普及しているとは、必ずしも言えない状況にもあります。これからのことを考えると、上記のような現在の医療事情の中で、ホメオパシーはどうあらねばならないのか?ということを、あらためて真摯に考え、実行していかねばなりません。

 

私自身は、現代医学の医師でもあり、ホメオパスでもありますが、最終的には単なる医師でありたいと思います。でき得ることなら、一人一人の患者さんが心身共に健康になって、幸せな人生を送っていただきたい・・・心からそう思います。ただそのために医療というものがあるはずです。ならばそのために、全てが協力し合うことができれば理想です。

 

その中にホメオパシーがちゃんと加わっていくためには、まずホメオパシー自身が健全に発展し、正しく普及していく必要があります。そして、あらゆるものとの対話を大切にしながら、お互いの相互理解と協力が、患者さんのために進んでいくことを望みます。日本ホメオパシー協会はそのようなことを目的として設立されました。私たちの本来の目的である、患者さんの健康と幸せのために、誠実に活動して参りたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。

 

日本ホメオパシー協会
会長 久 伸輔

North American Society of Homeopaths発行のThe American Homeopathに久先生の論文が掲載されました。論文はこちらから

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